お言葉に甘える覚悟

元気な頃から
どんな人生を送ってきたか
それが人生の最期には際立つ

最期の時間を過ごすのは自宅か病院か
という大事な議論を経て

自宅に帰ると決まった時に
終盤に当の本人から出る一言

「やっぱり家族に迷惑がかかるから」
とか
「人に迷惑をかけたくない」

気持ちはよくわかります。
でも大事な事を忘れている

もしも本当に迷惑をかけたくないのなら
最初から家に帰りたいと言わないこと

家に帰るかどうかという議論は
本人の帰りたいという言葉から始まる

その言葉を聴いて
覚悟を決めた協力者が集まる

覚悟を決めて協力してくれる人々を前に
遠慮してはいけない
遠慮せず思いっきりご好意に甘えよう

本当に迷惑なら相手は引き受けない
迷惑でないから協力する

人にはそれぞれいろんな事情がある
家の場所、広さ、仕事、経済的理由
体が弱い、介護が必要な家族が居る
様々な理由で協力できない場合はある

それは仕方のないこと
だからいろんな事情で
家に帰れないなら最初から
自宅で過ごすという話は出ない

自宅に帰れる準備ができているから
自宅で過ごすかどうかという話になる

自分の意志は決まっていて
覚悟のある協力者がいる

あとは飛び込むだけなんだ

土壇場で迷惑かけたく無いと言う人が
一番迷惑かけてることに気づこう

たとえば
先輩や上司にごちそうになるとき
「いや、ここは私が」と
延々言い続けるようなもの

出すならサッと出そう
出さないなら「ご馳走様でした」と
満面の笑みで感謝の気持ちを表そう

レジの前で伝票を引っ張り合うような
見苦しい行為だし
誘った人に余計な気を遣わせてる

結果的にそんな人は誘われなくなる

だから
言い出すなら帰る覚悟を決めてから
甘える覚悟がないなら言わない

あなたが若くて元気なら
お言葉に甘える覚悟も身につけること
協力しようと決めた人がお言葉に
甘えてきたら全力で支える

この経験をたくさん積むこと

それが最期まで人生の主人公で
あるための近道

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