それって誰の問題?

問題や問題意識をたくさん持っていると
日常のふとしたことがヒントになって
解決につながることがあります

この問題と問題意識って結構くせ者です

「それは誰の問題なのか?」を明確に
していないと後々大変になります

他人の問題なのか、自分の問題なのか
区別する必要があるのはなぜか?

人は自分の問題しか解決できないから

たとえば終末期医療現場で多いのは
患者さんの意思決定に家族が過剰に
口を出してくるケースです

患者さんが「副作用がきついので
これ以上治療を受けたくない」
と言っているにもかかわらず
家族が毎日病室に来ては
「頑張って治療を受けなければだめだ」
と必死に繰り返し繰り返し説得する

挙句の果てには医療者に対して
「なぜ治療するように説得しないんだ」
と怒り出す人までいます

冷静に考えると
「病気に苦しんでいるのは誰?」
「副作用に苦しんでいるのは誰?」
という質問の答えは「患者さん」です

つまり、当事者ではない人間が
嫌がる当事者を自分の思い通りに
動かそうとしている
でも当事者が思い通りに動かないから
他人に当事者を動かすように仕向ける
そういう図式です

この手の問題は、絶対解決しません
だって極論すれば
問題だと思ってる人が部外者だから

状況を変えると
お父さんが行きつけの定食屋に
あなたが連れて行ってもらったとします
お父さんは「いつもの」と注文
「いつもの」は豚骨ラーメン定食だと
話の流れで知りました
その時、あなたはお父さんに
「歳なんだから、そんな油っこいものを
出さずに焼き魚定食に替えて」と言い
店の人に「なんで油っこいものを注意
しないんですか?」と詰め寄りますか?

あなたは「お父さんの健康が心配」です
でも「お父さんが何を注文して
何を食べるのか」はお父さんの問題です

ここの違いを混同する人が多い

あなたが心配してるなら
決して注文を勝手に替えるびではなく
お父さんが健康に気をつけたくなる
話題を見つけたり、話し方を考えたり
しましょう

他人を動かすことで自分の問題は
解決しません
自分の問題を自分で解決する
それが自分の人生を生きること

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