本当の目的は?

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終末期医療の現場では
「何かあったら心配なので
入院を続けたい」
という人はすごく多いです

この問題には二つポイントがあります

一つ目は「何かって何?」
二つ目は「入院してたら安心?」

一つ目
「何かあったら心配」という言葉は
医療現場だけでなく
世の中に溢れています

老後の心配
将来の心配
健康の心配
なども突き詰めると
「何かあったら心配」
というところに行き着きます

私はこれらの心配をする人に
「具体的に何が心配ですか?」
と質問すると誰も答えられません

本当に何かを心配している訳ではなく
心配すること自体が目的だからです

もっというと
心配していると利益があるから
です

具体的に心配していることがあれば
「退院したら
薬の飲み忘れがないか心配」
というように具体的な発言になります

問題解決の基本は
何を解決するか明確にすること

解決することが無いなら
何も解決しません

そして解決したいことがないなら
本心は別にあるということです

それが二つ目の
「入院してたら安心」
ということです

治療目標を達成したから
退院しなければならない
でも入院している方が都合がいいから
もっともらしい目的を作り出している

別の例で言うと
家族を路頭に迷わせる訳にはいかない
だからリストラしないで下さい
と言うのも同じです

単に都合のいい要求をしているだけ
路頭に迷わせないようにするには
会社になくてはならない存在と
認知されるくらいバリバリ成果を出す
リストラしないでと頼むことではない

入院してても
病気の進行は止められない
別の病気がおこる確率は変わらない

そして何より
本当に何かあった人が
入院できる機会を奪うことになる

すると同様に自分に何かあったとき
入院できなくても良いと言えなければ
筋が通らない

そうなると退院しないという話も
成り立たなくなる

っていうお話をしたら
普通はわかってもらえます

一つ一つの部分は正しくても
全体の流れに合わないと間違いになる

不安で目の前しか見えなくなったとき
誰かと話をすることで
他の可能性が見えてくる