肝心な部分を誤魔化すと失敗する
若手医師から相談がありました
「年越しが難しそうな患者さんの
家に帰るという希望を叶えたい」
という内容でした
遠方に住んでいるので
協力してくれる医療機関探しや
家族の予定の調整など
時間がかかるので早く動きたいが
患者さんが中々決められない
どう決断を促せば良いか?
という質問に対して
おそらく患者さんは事態が切迫
していることを知らないなと
思ったので
「患者さんは年越しが無理そうだ
ということは知ってますか?」
と質問しました
案の定「話してません
むしろ来年の話をしています」
という返答でした
最後のチャンスに賭けるには
最後のチャンスだと知っていること
が重要です
医療者は当然知っています
しかし
病状が落ち着いている本人は
知る由がありません
解決方法は簡単で
「これが最後のチャンス」
と伝えたうえで計画を立てること
深刻さを共有できて初めて
深刻な対応が出来ます
そこを誤魔化して
人を動かそうとしても
誰も動きません
船が1時間後に沈没するのなら
普段どおり
「お客様デッキにお向かい下さい」
というよりも
「沈没するからデッキに出ろ」
という方が人は動きます
逆に何もないのに
「救命胴衣を着ろ」と言われても
誰も着ないでしょう
仕事でも同じです
部下が動かないと嘆いている上司は
事の深刻さを理解させていない
ケースがほとんどです
「明日までにプレゼン資料を作れ」
と言うのと
「明日資料が間に合わなければ
倒産するかもしれない」
と言うのとでは
取り組み方が変わります
枝葉末節の部分だけ伝えて
肝心な根幹の部分を伝えないのは
伝える側の問題です
相手と同じ土俵に立つことを
意識すると上手くいきます
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