同じ土俵に立つ

「病状や治療を正確に理解してもらう
ためには、どうしたらいいだろう?」
と悩む医療者は多い

医療者以外でも
「自社製品やサービスを正しく理解
してもらうにはどうしたらいいか?」
という悩みも同じだ

圧倒的に知識や技術に差がある場合に
この問題が起こる

解決策は
同じレベルの理解は必要無い
と知ることだ

同じレベルの理解は必要無いが
同じ土俵には乗っている必要がある

患者さんや家族に医療者と同じ
レベルの理解を求めると
年単位の時間がかかる

医師は医学部で6年間勉強して
その後、医療現場で実践を重ねて
患者さんの前に立っている

そこをすっ飛ばして
短時間で同じレベルの理解を求める
それは同業者でないと不可能だ

同じレベルの理解ができないと
話は先に進めないのか?

多くの人は
伝える=理解する
と勘違いしている

いかに正確な情報をたくさん伝えても
理解してもらえてなければ意味がない

伝えれさえすればいいの行き着く先は
言った言わないの水掛け論だ

たとえば
あなたはスマートフォンの仕組みを
正確に理解しているだろうか?

構造を熟知しているだろうか?

プログラムの中身まで
理解しているだろうか?

そんな人はほとんどいない

でもあなたはスマートフォンを
十分に使えている

十分に使いこなせる程度に
理解していれば良い

医療現場でも同じ
説明するのは決断を迫るためではなく
治療を受けたいか、受けたくないか
その意思を確認したいのだ

つまり
治療についての意思を表明できる
それに必要なレベルの理解が出来れば
それで良い

コミュニケーションは
「あなたが何を話したか」
よりも
「あなたが話した結果
相手がどんな反応をしたのか」
の方が何倍も重要だ

だから説明する側が
誤解って言ったら負けだ

誤解は相手の問題であって
自分は正しく伝えたという意味だ

説明した結果
意図した通りに伝わっていないなら
説明足らずだったということだ

正しく説明ではなく
意図した通りに伝えよう!

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