絶対的当事者になる

「やってみなはれ!」
って部下や後輩に言ってますか?

私の科で学んだ研修医には
卒業試験がある
一ヶ月で学んだことから一分野選び
講演してもらう

発表ではなく講演

人集め、場所決め、日時
テーマの選択、内容、質疑応答まで
全部自分でやる

もちろん相談には最大限乗る
最高の講演にしようという意志も
最大限引き出す

終了後にフィードバックするために
聴きには行きく
でも「当日は絶対に助けない」
と明言しているし本人もわかっている
質問に答えられなくても
代わりに答えたりしない

それが一番若手が伸びるからです

今後自分で何とかしていくために
事前の準備がいかに大切か
簡単そうなことでも
全部自分でやるのはどれだけ難しいか

究極的にはやってみないとわからない

一ヶ月間で普通にやれるだけの
知識と経験は積んでいる
教わってもいる
でも研修医である以上
絶対に受け身な部分がある

だからこそ
一度、絶対的当事者になる
そんな経験を積んでもらう

大変だけど自分を見つめ直す機会だと
意外と好評です

医師になって1,2年では
ふつう講演の機会はない
せいぜい数分の発表や報告
60分も人に物を教える経験は貴重

いや研修医だけでなく
多くの若手医師にとっても
貴重な機会なのだ

だから
より若くて可能性に溢れる人から
「君には、まだ早い」と
もっともらしい理由をつけて
成長の機会を奪うのだ

新人に成長を求めながら
無意識で目を摘み続ける若手中堅たち

これは医療業界だけだろうか?
あなたの業界ではどうだろう?
そして、あなたはどうだろう?

教育は業界の進化と発展に直結する
進化や発展は
自分より優秀な人を育てて
はじめて実現する

だから仕事を教えながら
自分で進化し続ける方法も教える

自分が積み上げた知識と技術を
更に進化させてくれると信じて託す
そのまま託すのではなく
好きに改良していいよと言って託す

だから見守りながら

好きにやっていいよ

と更なる成長を期待して言おう!

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