若手を伸ばす過去の伝え方

達人技のタイミングを言語化できると
多くの若手に継承できる

研修医と専門医が
同じ薬を使っても違いが生まれるのは
タイミング以外に
心構えもある

心構えは経験に基づく

何百回、何千回と繰り返すことで
どのように効くか熟知している
副作用など望ましくない事態も
全て経験済みなので
対応済みである

だから達人は
不測の事態を恐れない
なぜなら
起こっても解決できるから

たとえば
部下の説明で理解してもらえなくても
上司が全く同じ説明をするだけで
理解してもらえて話が進む
と言う場面は医療現場だけでなく
ビジネスシーンでもよくあることだ

まさに
何を話すかではなく
誰が話すかの典型例だ

この場合での違いは
単に経験の数ではない
経験の数だけなら
ベテランは全員例外なく仕事ができる
ということになる
現実はデキるベテランばかりではない

違いは経験に裏打ちされた心構え
不測の事態が起こったとしても
全て対処して目標を達成します
という心のゆとり
これが雰囲気として伝わる
または
言葉の端々に表れる
だから同じ内容を話しても
出る結果が大きく異なる

では若手に心構えを伝えるには
どうするか?

心にゆとりをもてという
精神論を話し続けてもダメだ

まず自分が経験した
典型例、非典型例を列挙する

次に若手に指導する時
そのケースの解決方法以外に
類似ケースについて考えさせる

列挙した過去のケースを
全て伝えることができれば
若手を早く成長させられるし
その結果
心構えもできてくる

 

過去の自慢ではなく
若手を伸ばすような過去の伝え方を
身につける

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)