先延ばせないものがある

何でも先延ばしにする生き方は
一見ラクに思えます。

先延ばしは、単に締切を遅らせること。
締切がなくなるわけではありません。
延ばしても、また締切はやってきます。

延ばした締め切りをまた延ばす。
そうしている間に、次の仕事や物事が
やってきます。
抱えている物事が増えるため、
さらに先延ばしていくことになります。

先延ばしにする物事を
増やせば増やすほど、
人生が締切で埋め尽くされていきます。

でも、先伸ばせる間は良いのです。

ある日、自分では先伸ばせない出来事が
目の前に現れます。

それが死です。

今まで先伸ばしにする習慣で
生きてきたのに、
突然、絶対的な締切が言い渡される。

そうすると、
どう考えても処理しきれない量の
締め切りを引き受けることになります。
大量の「やり残したこと」に
追い立てられることになってしまいます。

若くて元気なうちはわからないのです。
死に直面して初めて、
先延ばしがいかに恐ろしいか分かります。

こんな未来が来ると分かっていても、
なお先延ばしの生き方を続けますか?

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