膝の骨がすり減って歩けなくなった
2人の患者さんのお話です
手術が原因で歩けなくなるリスクがある
と説明を受けて怖くなり
お2人とも手術を受けませんでした
その結果、数年経って膝は悪化して
痛くて外出できなくなりました
「もう歳だから手術は受けれない
痛みさえなければ歩けるのに」
と手術しなかったことを2人とも
後悔していました
「もし手術できると言われたら
受ける意思はありますか?」
と私は質問しました
「歩けなくなるリスクだけでなく
麻酔など以前よりもリスクは高いけど
痛みがなくなって歩けるチャンスに
賭けてみたいですか?」
Aさんは「リスクがあるならやめます」
と答えました
Bさんは「歩けるようになりたい」
と答えました
その後Aさんは痛みが強くなり
トイレに行くのもやっとになりました
「痛みさえなければ歩けるのに」
と一年後も言い続けています
Bさんは再び整形外科を受診し
手術を提案されたので
「手術を受けます」と即答しました
手術を受け、リハビリをして退院後は
一人で出かけられるようになりました
「手術を受けて本当に良かった」
と一年後に何度も言っています
2人とも最初の段階では
手術する・しない。様子をみるなど
選択肢がたくさんありました
時間が経つ事態は悪化して
選択肢が減っていきます
最終的には
どうしようもない状態になり
後悔が残ります
手術を受ける気がないのに
大変な思いをして病院受診するよりも
受診しない方が体には優しいです
手術を受けられる可能性に賭けて
受診したから手術できることになった
Bさんは過去の後悔を
挽回することができました
後悔には2種類あります
挽回できない後悔
と
挽回できる後悔
です
2人の患者さんの場合
挽回できる後悔でした
私の経験に照らし合わせると
受験の後悔があります
私は幼稚園、小学校、中学校
中学校、高校、大学を受験しています
これだけ受験しているのに
実は一度も志望校に
合格できませんでした
幼稚園と小学校は親に言われるまま
気づいたら受験していましたが
中学校以降は自分の意志です
中学受験では志望校全滅でしたが
義務教育なので地元の中学に通い
「もっと勉強すればよかった」
と入学当初は毎日後悔していました
これは挽回できない後悔です
大学受験では現役の時は全滅で
「もっと勉強すればよかった」
と浪人中は毎日後悔していましたが
一年間必死で勉強して
翌年に大学に合格出来ました
これは挽回できる後悔です
挽回できない後悔を嘆いても
今や未来は変わりませんが
挽回できる後悔は行動することで
今や未来を変えられます
もちろんリスクはあるし
頑張っても上手くいかないかもしれない
でも
挽回できる後悔を放置すれば
いずれ挽回できない後悔に変わります
同じことで2回後悔するのって辛いです
だから挽回できるチャンスが来たら
すぐにつかみに行くことで
新しい人生を切り開くことができると
教えて頂きました